宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

のぞコンC 真彩のYou Raise Me Upはカタカナが躍る

昨日に引き続き、今日は配信で望海風斗コンサートを視聴いたしました。今日のゲストは真彩希帆さん

望海風斗コンサート 真彩希帆歌唱曲

・You Raise Me Up
・輝く未来(塔の上のラプンツェル)
・ランベスウォーク(ME AND MY GIRL)
・私が踊るとき(エリザベート)


You raise me up

Celtic Woman - You Raise Me Up (Official Video)


You raise me up, so I can stand on mountains

あなたは、私を高みに引き上げてくれる だから私は山並みの上に立てる

You raise me up, to walk on stormy seas

あなたは、私を高みに引き上げてくれる だから嵐の海を越えていける

そしてラストはエリザ


フランツと「どんな山並みも あなたと登るなら 嵐も怖くない♪」があって


からの


”飛ぶがいい 誰? カモメよ あなたは! 嵐の夜もそばにいよう 私はもう一人で飛べる 自由になるのよ


憎いねえ



で、トークコーナーで、「You Raise Me Up」ネタで


「真彩さんの歌唱はカタカナが躍るんですよ」(うろ覚え)


確かに!1幕の洋楽コーナーで男役陣が She Bangs とか洋楽を英語で歌っていらっしゃいますけれど、外国語で歌って感情を込めるって大変ですよねえ。


正直、望海さんですら、日本語で歌う時のようには、跳ねられない(小声)


望海さんの日本語歌唱は、日本語を解さない外国の方が聞いても、もちろんとても感動的であると思います。


望海さんの歌唱の真骨頂は芝居における「役の心情」、歌詞に凝縮された3分間の人間心理のドラマがあってこそ、最大に発揮されるんだなあ。


あー私、日本語が母国語でよかった。←英語が苦手なだけ



望海さんは歌と演技が分離していなくて、シームレス。歌うたび客を役の感情の渦に引きずりこんで、客自身もとんでもなく劇的な体験をしたような気にさせてしまう。


音源を繰り返し聞いても、全く同じ歌唱のはずなのに、聞くたびに新しい感情が、今沸いてくるような瑞々しい感動がある。そしてまたあの歌が聞きたくなる。


で、真彩さんは、MSでモーツァルトの妻コンスタンツェのナンバー「ダンスはやめられない」を聞いたときに思ったのですが、


彼女は役に身を投げ入れるような憑依というよりは、「真彩希帆が解釈したところのコンスタンツェ像」を、卓越した歌唱技術によって理知的に構築し、提示するようなところがある。



そして音が日本語という言語にべたっと張り付いていない。もう少し湿度が低くて、音がカラッとしている。


カタカナというか、外国語で歌って、その外国語を全く知らない方が聞いても、その良さが目減りしにくい歌唱だなあ、と思いました。