幽霊刑事 いきなり「君のやわ肌さわれない♪」って
この作品、世代によっても受け止め方が分かれる作品かな?1990年に「ゴースト・ニューヨークの幻」という、死んだ主人公が幽霊になって恋人を守る映画が大ヒットしまして、
90年代はそのモチーフの作品がたくさん作られて、個人的に「幽霊刑事」もその流れにあるのかな?と思うんですが
「ゴースト・ニューヨークの幻」では、その時点で懐メロ(1955年の楽曲)だった「Unchained Melody」という曲が印象的に使われていて、
Glee - Unchained Melody full performance HD (Official Music Video)
♪ Oh, my love, my darling
I’ve hungered for your touch
A long, lonely time ♪
これを「君のやわ肌 さわれない♪」にひっかけているのかな?
スタンダード過ぎて、もうあまり歌詞の意味がどうのと意識されていない懐メロに、新しい意味づけをもたらしてハッとさせるこの手法を
「幽霊刑事」では70年代懐メロの「切手の無い贈り物」を使って、
私からあなたへ
この歌を届けよう
広い世界にたった一人の
私の好きなあなたへ
中略
別れゆくあなたに
この歌を届けよう
寂しいときに歌ってほしい
遠い空からこの歌を
あ、「切手がない贈り物」って、「天国からの贈り物」だったのか!と気づかせる。
犯人が誰だ!よりも、そっちのほうが「本当は怖い絵」的な気づきがあって楽しかったです。
しかし東巴署って、あっけらかんとしているようで、ジョージ・フロイド事件で解体されたミネアポリス市警察並みに、闇が深いですよね・・・