パラ閉会式のワクワクに最近の宝塚に足りない何かをみた
私は宝塚に上手さよりワクワクを求めている
宝塚ファンの皆さま、文春砲のおかげで、オリンピックの閉会式をリアルタイムでご覧になった方は多いと思いますが(笑)
個人的に、オリンピックの開会式、閉会式より、パラリンピックの開会式、閉会式のほうがずっと面白かったです。
(あ、君が代を歌ったジェンヌさん、参加したパフォーマーの皆様、みんな素敵でした。演出の話です)
私はこの歳になると、「上手いもの」よりも「ワクワクするもの」に飢えているんですよ。
全体に、出演者の歌やパフォーマンスのレベルで言えば、オリンピックの開会式・閉会式のほうが上手い方が多かったと思います。
が、「ワクワク」という意味では、パラリンピックの開会式・閉会式のほうが魅力的でした。
【NHK】 ノーカット 「みんなスゲーかっこいい」 ダンスパフォーマンス | 閉会式 | 東京パラリンピック
<東京2020パラリンピック競技大会閉会式コンセプト>
Harmonious Cacophony
それは、パラリンピックから影響を受けた、「違いが輝く」世界。
多様な身体、ユニークなテクノロジー、様々な素材。
それぞれが、混ざり合って1色になるのではなく、「らしさ」を発揮した状態でカラフルに合わさります。
一見不協和音になりそうな状態から生まれる、新しい調和。
違いがあることで対立が生じるのではなく、新たな未来が生まれていきます。
オリンピック閉会式のイメージ
パラリンピック閉会式のイメージ
カブトクラゲのイルミネーション 京都水族館【公式】
オリンピック開閉会式が、昼の公式な?清く正しく美しい東京で、
パラリンピックの開閉会式が、夜のアングラでサブカルな東京のイメージかなあ。
パラリンピックの閉会式は、東京の風景をバックに、プロジェクションマッピングにビートボックス、ブレイクダンス、
『夢は夜開く』の歌詞の「夜咲くネオンは嘘の花 夜飛ぶ蝶々も嘘の花」な衣装のパフォーマー達が踊り狂う、夜のサブカル舞踏会。
彩風咲奈より足が長いダンサー(足の長さ2メートルあったよ!ほんとだよ!)から、身長115cmの成人モデル、シルクドソレイユばりのアクロバティックから、車いすのゴスロリ乙女まで、
それぞれが、混ざり合って1色になるのではなく、「らしさ」を発揮した状態でカラフルに合う「違いが輝く」世界を現出していました。
ああ、いまやメインカルチャーよりサブカルのほうに、何かが生まれそうなワクワクを感じるわ。
ところで宝塚はサブカルなのか?
〘名〙 (subculture) 社会の支配的、伝統的な文化に対し、その社会の中のある特定の集団だけがもつ文化的価値や行動様式。大衆文化、若者文化など。下位文化。副次文化。
個人的には、宝塚は高尚なメインカルチャーでは…ないと思うんだなあ。最近の経営陣は宝塚も「高尚な文化」を目指しているのかなあ、と感じますが。
宝塚が100周年以降、「歌うまは正義!」なのはいいんだけど、愛月ひかる的男役の”妖しさ”というか、サブカル的な「嘘の花」とも言える活力が薄れていっている感があるんだよなあ。
話がずれてきたので、この話題はまたいつか。