宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

戦場を駆ける真風!台本を当初の演出プランに戻して上演?『NEVER SAY GOODBYE』ポスター

「戦場カメラマンの話」だということがよくわかるポスター


いやーっ、最近の宝塚の公演ポスターのレベル、上がりましたね。
背景の炎、燃える写真、初演を知らない方にも、このお芝居は戦場カメラマンの話かな?ということがストレートに伝わりますね。


「エル・ハポン」のポスターなんて、本編の世界観と全く違うマカロニウエスタン風味だったよなあ。




特別映像「One Heart PROJECT」


初演時のあらすじ(スカステの番組紹介より)



『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』(’06年宙組・東京・千秋楽)


スペイン内戦に巻き込まれ、戦いに参加していくカメラマンと女流作家の愛と死を描く。ミュージカル「ジキルとハイド」の作曲家フランク・ワイルドホーン氏が全曲を書き下ろした。


和央と花總の退団公演で、サヨナラショー、退団挨拶付き。'06年宙組。東京宝塚劇場・千秋楽。作・演出は小池修一郎。和央ようか、花總まり、大和悠河 他。


1936年ハリウッド、新作映画の制作発表パーティで、映画スターのエレン(紫城るい)や、闘牛士のヴィンセント(大和)が紹介されている最中、新進作家キャサリン(花總)が飛び込んできて、自分の書いたシナリオとは違うと、プロデューサーと喧嘩を始める。


その姿をジョルジュ(和央)がカメラに収める。ジョルジュは、パリの風俗を撮影した写真集で一世を風靡したカメラマンだった。


キャサリンは、フィルムを渡すようジョルジュに詰め寄るが拒否され、憤然とその場を立ち去る。


しかし、ジョルジュは、自分を飾らないキャサリンの姿に、他の女性にはない魅力を感じ始める。



もっと詳細なあらすじは、公式の2006年の初演時の公演案内アーカイヴスで確認できます。



人気カメラマンジョルジュと女流作家キャサリンが、ハリウッドからパリ、そしてスペインへと恋の逃避行。


1936年、バルセロナ。


ジョルジュ達が、ナチスドイツが主催するベルリン・オリンピックに対抗して開催されることになった「人民オリンピック」の開会式のリハーサルを取材していたら、クーデターが発生!


人民オリンピックは中止、


スペインが真っ二つに分かれて争うスペイン内戦が勃発し、ジョルジュは戦場カメラマンになることを決意する。



なぜ今『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』を再演?

仮説1


オリンピックが直前で開催中止とか、開会式リハーサルに参加とか、宙組メンバーにとっては他人事でないエピソードがあるお芝居だったよね。


再演するなら今でしょ!



…たぶん違うな。


仮説2


ここからは真面目な話なのですが、


和央ようかさんは公演前の2005年12月、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演中された舞台「W-WING」の公演中、フライングシーンで転落し、入院する怪我をされました。


管理人は初演を見るために遠征したのですが、和央さんは戦場を駆け巡る戦場カメラマンの役どころですが、激しいダンスや走ったりするシーンはありませんでした。


おそらく和央さんの怪我をうけて、身体への負担を減らすため、脚本の書き換えや演出の変更があり、上演された舞台は小池先生の当初のプランとは違った形になったのでは?と思います。


今回の再演にあたり、小池先生の当初の構想のストーリー、演出プランを反映させた台本で上演するのでしょうか?