宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

HiGH&LOWを7分で予習動画ヤンキーは叩いて直す!?




まもなく、普段のハイソな雰囲気が、ヤンキーカラーに染まろうとしております。


公式の人物相関図を見ると、対立するチームが5つも6つもあって、


モンタギューとキャピュレットの対立を描くだけで2時間かかるのに、95分で6チームが入り乱れるお話を、理解できるかしら、とお悩みのファンの皆さま。


観劇前の予習として、各種配信で、


HiGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.ドラマ シーズン1 (2015年のテレビドラマシリーズ)や、


HiGH&LOW THE MOVIE (映画第1作) (2016年)


を視聴・・・



この作品に関してはなー。



7分でHiGH&LOW THE MOVIE (映画第1作)の8割がわかる映像、これを見れば十分だと思う。



映画「HiGH&LOW THE MOVIE」CAST&STORY



かつて、「ムゲン」という伝説のチームが、この一帯を支配していた。



その圧倒的な勢力により、かえってその一帯は、統率がとれていた。


だが、ムゲンの支配に唯一、屈することなく、たった2人で互角に渡り合った兄弟がいた。



雨宮兄弟。


決着がつなないまま、ある事件をきっかけに、突如ムゲンは解散し、雨宮兄弟も姿を消した。


そして、その地区に、5つのチームが頭角を現した。


山王街二代目喧嘩屋 山王連合会(チーム真風 革ジャン&バイクヤンキー。)


誘惑の白き悪魔 White Rascals(チーム芹香 白い。いわゆる風俗店の用心棒。)


無慈悲なる街の亡霊 RUDE BOYS(チーム桜木 貧しい。ポールダンスが得意。)


復讐の壊し屋一家 達磨一家(チーム瑠風 赤い。だんじり祭りだワッショイ!)


漆黒の凶悪高校 鬼邪(おや)高校(チーム鷹翔 学ランヤンキー)


こういう状況だとさえわかれば、OKだと思います。


※以下は、ファンが宙組の舞台の予習に「HiGH&LOW THE MOVIE 」(映画第1作)を見たら、かえって混乱しそうに思った理由です。


1 全員主役 というか、ぶっちゃけ主役不在


この「HiGH&LOW」というシリーズ、コンセプトは「全員主役」。


宝塚は階級社会で、同じ組の中で「トップ」「2番手」「3番手」は基本的に明確な差異があります。「全員主役」なんてありえない。


でも。LDHの場合、メンバー間においては、基本的に「全員平等」。


宝塚ファンは「番手ぼかし」されると怒りますが、


アイドルチームにおいてはメンバーそれぞれにファンがいて、「明確に番手付け」されるとファンが怒る傾向にある。


ゆえに、映画も全員主役、主役不在、ぶっちゃけみんな脇役?という状態になっていて、


一応映画第1作では 、山王連合会のコブラが主役、


と思いきや、ストーリーは結末に向かって直列ではなく、並列的にいろんなエピソードが並べられています。


コブラをほったらかして、次々にいろいろなキャラが出てきて、ひたすら喧嘩。



映画の「あらすじ」はWikiで読めますが、



映画本編より、「あらすじ」のほうが情報量が多い・・・


映画を見たけど、こんな情報、どこにあったんだ・・・?




2  ストーリの映像化ではなく、LDHの”ライブ”の映画化




『HiGH&LOW THE MOVIE』Best Action Scenes Special Trailer


MUGENというチームについては


「あまりにも強大な支配力を持っていたがために“かえって統率が取れていた”」


⇒”かえって統率がとれる”って、結局どういう状況だったの?



「ひとつの終焉を見せてあげますよ」


⇒で、結局喧嘩して、決着がつかないまま次の場面になったんだけど、何が終焉したの?



ツッコミどころだらけ。



しかもこれらの意味深なセリフは、役者のアドリブらしい・・・


キメぜりふ「MUGENは仲間を見捨てない」


おお、カッコイイ!でもこのセリフもアドリブって・・・




この「HiGH&LOW」というシリーズは、「ドラマ」の「役」をLDHのメンバーが演じるというよりは、


LDHのメンバーを紹介するための、壮大なプロモーションの「MV」のようなものです。



稲葉 太地先生のショーのような、「場面の設定」としては結構凝った設定がありそうで、でも舞台のうえでその設定は、読めそうでいまいち読めない、


とにかく対立するグループが戦って、女が死んで、男が慟哭して・・・


という設定のケンカショーが2時間続くと思いなされ。


実際、LDHは映画HiGH&LOW をコンサートライブにしました。





HiGH & LOW THE LIVE DVD/Blu-ray 〜Teaser〜VOL.2




3 とにかく「叩いて直す」


「どうしちまったんだよ琥珀さん!」


昭和の頃の家電製品は、


個別のトランジスタ、抵抗、コンデンサ、ダイオード等をプリント基板に挿して、配線しているようなつくりで、


機械の具合が悪くなったら、とりあえず叩く!


「叩いてみたら、具合がよくなったわ。配線の接点の接触不良だったのね」


ということがありました。



現代の高集積化したIC(集積回路)では考えられない発想ですが・・・




HiGH&LOW THE MOVIE (映画第1作)は、結局


「ムゲン」のリーダーの琥珀さんが、おかしくなったので、みんなで叩いたら直った。




という話でした。


まとめ:漆黒の凶悪高校 鬼邪(おや)高校で5浪しているヤンキー君、親孝行しろよ(三谷幸喜の教え)