宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

彩風夢白コンビお披露目「俺たちに明日は無い」って!



夢白あやさん、トップ娘役就任おめでとうございます!


さっそく、彩風 咲奈、夢白 あやコンビの第1作が発表されました。




2023年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【御園座公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


雪組公演

■主演・・・彩風 咲奈、夢白 あや


◆御園座:2023年2月6日(月)~3月1日(水)<一般前売:2022年12月17日(土)>

座席料金…S席12,500円 A席9,000円 B席7,000円


Musical

『BONNIE & CLYDE』

Book by IVAN MENCHELL

Lyrics by DON BLACK

Music by FRANK WILDHORN

BONNIE & CLYDE is presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI).

All authorized performance materials are also supplied by MTI.

423 West 55th Street, 2nd Floor, New York, New York 10019 USA www.mtishows.com

潤色・演出/大野 拓史


2009年サンディエゴにて初演、2011年にブロードウェイにて上演された「BONNIE & CLYDE」は、伝説のギャング・カップルを描いた、脚本アイヴァン・メンチェル、作詞ドン・ブラック、作曲フランク・ワイルドホーンによるミュージカル作品。


日本では2012年に青山劇場にて初演され好評を博した作品を、彩風咲奈と夢白あやの雪組新トップコンビのお披露目公演として上演致します。


1930年代、世界恐慌下のアメリカ、テキサス。


窃盗罪で収監されながらも脱獄を果たしたクライドは、女優を夢見るウェイトレスのボニーと出会い、運命的な恋に落ちる。


先行きの見えない日々に鬱屈した想いを抱えていた二人は街を飛び出し、やがては盗んだ車で銀行強盗を繰り返すようになって行く。


自由気ままに人生を謳歌するクライドとボニーの行動は、同じく鬱屈とした時代を生きる大衆の関心を集め、中には彼らを英雄視する者まで現れる。しかしそんな二人も、次第に警察に追い詰められて行き…。


時代を駆け抜けたクライドとボニーの刹那的な生き様を、ドラマティックな音楽にのせて描き上げる傑作ミュージカル。   



雪組の反社会勢力ものシリーズ、ついに「BONNIE & CLYDE」に挑む!


うわあ。夢白さん、ボニー・パーカー役だよ!




【2012年】ミュージカル『ボニー&クライド』 ボニー(濱田めぐみ)ダイジェスト



「♪先の見えない世界」
「♪愛する人を人は愛す」
「♪世界は二人を忘れない」
「♪死ぬのもそれほど悪くない」
「♪世界は二人を忘れない(リプリーズ)」



ボニーとクライドは、1930年代にアメリカ中を荒らしまわった伝説のギャング・カップル。


ルイジアナ州で警官隊によって射殺されるまで、多くの強盗を犯し、少なくとも9人の警官と4人の一般市民を殺害したと言われています。


2人の所業はメディアによって書き立てられ、


1930年代の大恐慌で鬱屈としてすさんだアメリカ社会では、金持ちから金を奪い、お上の権力に反抗するダークヒーローとして英雄視する人もいたそうです。




宝塚歌劇団では『凍てついた明日 ~ボニー&クライド~』(脚本・演出荻田浩一 クライド役 香寿たつき、ボニー役 月影瞳)というタイトルで上演されました。


ボニーとクライドの名を不滅のものにしたのは、アメリカン・ニューシネマの記念碑的映画『Bonnie and Clyde』


邦題は『俺たちに明日は無い』



Bonnie And Clyde (1967) Official Trailer #1 - Warren Beatty, Faye Dunaway Movie




おれたちにあすはない【俺たちに明日はない Bonnie and Clyde】


1967年製作のアメリカ映画。アーサー・ペン監督作品。《タイム》(1967年12月8日号)によって〈暴力……セックス……芸術〉とうたわれたアメリカン・ニュー・シネマの元祖となった作品。


大恐慌時代のアメリカ南西部を荒らし回った実在のおしどりギャング,ボニー & クライド(ボニー・バーカー,クライド・バロー)の冒険と末路を描いた単なるギャング映画という以上に,1960年代の〈セックスと犯罪〉にまみれたアメリカ社会を象徴するもっとも重要な映画とまでみなされるに至った。

この映画が公開されたのは1967年。


アメリカではケネディが1964年に暗殺され、ベトナム戦争は泥沼にはまりつつあり、公民権運動は激化。1930年代にも重なる、先の見えない時代の空気に感応し、大ヒットしました。


とにかく、「狂乱の30年代、シガーを吹かした性悪女」と謳われたボニー・パーカーを演じたフェイ・ダナウェイの、


「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」


警察相手に決して後には退かず、クライドに媚びることもなく、反社行為に対して省みることもしないアンチヒロインっぷりが、挑発的で素晴らしかった。




夢白さんの、自信に満ちた異端者、ボニー・パーカーが楽しみです!憂鬱な時代を打ち抜いて頂戴!