見てきましたー!『蒼穹の昴』
縣千、太陽の子
管理人:『蒼穹の昴』見てきましたー♪
いやーっ、お衣裳って雄弁ですね。アカデミー衣装デザイン賞ならぬ、2022年度ヅカデミー衣装デザイン賞を、
このお衣裳の意匠を産みだした、中華文明の歴史と、
ほぼすべての刺繍を入れた、宝塚のお衣裳さんの情熱に送ります!
紅子:まだ『ディミトリ』が残ってるって!
管理人:特に縣千演じる光緒帝が着ている、皇帝しか着ることを許されない黄色の衣裳に、
神聖な龍が刺繍された衣!
大階段をバーンと使った紫禁城内の玉座に鎮座する縣にスポットライトが当たって、燦然と輝く龍の鱗!
そんな衣を普段着として吸い付くように着こなしちゃう、縣の陽性のオーラ!
歴史の授業で、「中国では黄色い服は皇帝のみが着用を許されました。理由は陰陽五行説により・・・」と習ったような記憶もありますが、
見てわかった。
皇帝は天子、天の子、太陽の子。
皇帝は、縣。
縣は、太陽の子だわ。
紅子:なにその三段論法。
天子
てんし
中国で統一王朝の皇帝をさす言葉。
秦・漢時代に儒学の君主観によって形成されたもので、天帝の命を受けて地上の主権者となる皇帝は、天の子であるという思想にもとづいている。
で、「原作を読まずに見てわかるのか問題」ですが・・・
管理人:またライビュか配信を見て、いつもの調子の感想をUPする予定ですので、今日はこのへんで・・・
紅子:ちょっと待って。
このお話、客席の皆様の反応を拝見していると、
「すっごくよかった!」という方と
「よくわかんなかった・・・」
とおっしゃる方と、2分している印象なんだけど、
正直、原作を読まないとわからない感じ?
管理人:私は原作を読んじゃったので・・・
個人的には、
「原作を読まないでもわかる人は、中国の清朝末期の歴史についてある程度知っている人では?」
とりあえず、
あたりに目をとおして、余裕があればWikiもチェックしておけば、
特に第2幕はぐっとわかりやすく・・・
紅子:・・・読んでみたけど、第2幕ほぼネタバレしているわね。
あと、原作もコトバンクもWikiの記事も、漢字が多すぎて目が滑るわ・・・
管理人:漢字の本場の、受験戦争のトップオブトップの秀才たちの話なんだから、しょうがないでしょ!
紅子:昭和のヤンキーでも「天上天下唯我独尊」とか「夜露死苦」とか、漢字大好きだったしね。
管理人:まあ、第一幕は「地主の息子と極貧の糞拾いの少年との、身分を超えた男の友情」として楽しめるけど、
第2幕は、ほぼ史実準拠のお話だからね。
個人的には、史実については、ネタバレしてから始まると思っていて、
wikiってもわからないことをいかに描くかが、歴史ものの醍醐味だと思っている。
今回の『蒼穹の昴』は、特に第2幕は、原稿用紙1,000枚分の内容を1時間ほどにギューッとまとめているし、心情描写より状況説明のセリフがやたら多いし。
「まとめ動画」を、スキップしながら倍速視聴するような展開の早さなのでね・・・
まとめ:原作は読まなくても大丈夫だけど、歴史的背景の予習はしておいて損はないと思う。
この予感は当たってました