フレンチミュージカルの曲が正直肌に合わない人、いる?
宝塚ファン界隈は、ここ数日、
「わあい!海外ミュージカル」
「フレンチ・ロック!おっしゃれー💛」
湧きたっておりますね。
紅子:何拗ねているの?チケ難予想で、バスツアーが復活しないことには生観劇できそうにない友の会レギュラー会員の嘆き?
管理人:『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』の楽曲を、フランスの公式サイトで予習しているんだけど、
「なんか、シルク・ドゥ・ソレイユっぽい」とは思うんだけど、イマイチピンとこない。
なんで、私はフレンチミュージカルの曲の良さがわからないんだろう。ぐすん。
『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』>
dans le noir, je vois rouge (wrn:blood)
Les Maudits Mots d'Amour [Live] (Le Rouge et Le Noir)
こちらはシルク・ドゥ・ソレイユ
映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』最新予告編
紅子:そりゃあ、シルク・ドゥ・ソレイユは、カナダでもケベック州という、フランス語文化圏のエリアが本拠地だからね。フランス系同士、雰囲気は似るでしょう。
管理人:『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』の音楽の、メロディもだけど、
ハーモニーとかコード進行が、慣れているブロードウェイミュージカルとは違って、あまり聞いたことのないエキゾチシズムを感じる。
紅子:宝塚にとってフランスは、第2の故郷なのに、アンタは宝塚で上演するフレンチミュージカルの曲の良さがよくわからないのね。
管理人:パリコレクションのランウェイの突飛なデザインの服のように、おしゃれ過ぎてよくわからない、というのともちょっと違う。
普段食べ慣れている御馳走に、あれ?今日は、慣れないスパイスが、隠し味に入っている?ようで、
それが何かすっごく気になる。
この、湿度の低い情緒が、モスクを埋め尽くす精緻な幾何学模様のタイルのように、理知的に敷き詰められている響き・・・
紅子:作曲家のドーヴ・アチア氏の履歴をWikiってみよう。
電気技師であるチュニジア人の父とフランス人の母との間に生まれた。
15歳でギターを習い、作曲と歌、特にロックに取り組んだ。
音楽の道を夢見て、同級生とスクールバンドを結成。バカロレア取得後、パリに移り住んだ。
1990年代初頭には作家、ジャーナリストとして活動。
レオン・ジトロンと共同で20世紀の最も重要な出来事に関するドキュメンタリービデオ集を作成。
1996年にはアルベール・コーエンとの共著で、カール・ルイスの伝記を出版した。
フランスの民間テレビ局TF1の国際事業の総責任者を経て、エレクトロニクス製品を販売するテケレック・ヨーロッパの社長など、高い管理職を歴任した。
紅子:チュニジアか!
管理人:アメリカの黒人たちのルーツであるアフリカ西海岸の文化圏とはまた違う、北アフリカのイスラム文化圏の響きか!
世界中を揺るがした反政府運動「アラブの春」。そのきっかけとなったチュニジアの「ジャスミン革命」で、人々の心の支えとなった歌が、チュニジアの国民的歌手エメル・マトルティの「Kelmti Horra」。
ノーベル賞の授賞式でも歌われた「わたしの言葉は自由」
EMEL MATHLOUTHI - KELMTI HORRA - The 2015 Nobel Peace Prize Concert
チュニジア国内のみならず、イスラム圏全体で大ヒットした曲ですって。
紅子:あー、確かに、ドーヴ・アチアの曲調にちょっと似ているわ。現代のフレンチ・ポップには、イスラム系の響きも影響を与えているのかも。
管理人:それを日本の宝塚で上演。グローバルねえ。