宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

宝塚、古参VSにわか


サッカー界 古参VSにわか


ワールドカップ、盛り上がっていますね!


私事ですが、配偶者は昭和の頃「キャプテン翼」というサッカー漫画を読んでサッカーファンになり、




TV東京系列の『三菱ダイヤモンド・サッカー』という、ヨーロッパの国内リーグ戦や、A代表による国際親善試合などを、前後半2週に分けて放送する番組を見ていたそうです。


サッカーの試合の前半が終わって、続きは次週?


配偶者:「当時はネットも無いから、海外の試合の結果も知らなかったし。アニメの「続きは次週!」みたいなもんだと思っていた。」


FIFAワールドカップの試合も、1年くらいかけて全試合ディレイ放送していた、という…ネットの無い時代って、今思えば凄いな。


彼は今でも、毎日Jリーグの試合結果をチェックしているので、まあ、古参サッカーファンでしょう。


そんな配偶者に、4年に1度沸き起こっては、3年11か月くらいどこかに消えている「にわかサポーター」についてどう思うか聞いてみたところ、


配偶者「にわかファンでも、グッズを買って応援してくれたら、サッカー業界が潤って次世代の育成に使えるお金もできる。基本にわかファン、ありがとうと思っている。」


「でも、普段Jリーグも、代表戦も見ていないのに、日本代表が勝ったら大騒ぎして、負けたら監督の采配がどうとか、あの選手が悪いとか、掌返しでにわかに叩かないでほしい。」



宝塚界隈の 古参VSにわか

サッカー界は、なんだかんだ世界的な人気は揺るがなくて、4年に1度、少なくとも3試合は国民の注目を集めるので、


「にわがファンがわっと増えて、わあわあ言う」ことに、普段からJリーグを見ているファンがいろいろ思うこともあるのでしょう。


宝塚においては、「古参」と「にわか」が対立関係に・・・あるのかな?


生徒さんの「会」に入って応援するようなファンなら、「ファンを増やさねば」「チケットをさばかなきゃ」というノルマ?があるので、


「ご新規さん、いらっしゃーい!」的な姿勢の方が多いようなイメージがあります。


どっちかというと、古参のファン同士が貢献度を競い合うのが大変そうな感覚があるのですが、それは「会内部」の話。



リアルな人間関係とはまた少し離れた、SNSの世界のほうが、思いが文字になって可視化されているので興味深い。


特にコロナ禍以降、ほぼすべての公演が配信されるようになりました。


「新人公演」「バウ公演」「ディナーショー」などをリアルタイムで見ることは、レアチケットを入手できる人脈や財力のあるファンでなければ難しかったのが、


あっさり、「見たい人は誰でも配信でご覧ください」になった。


にわか以前に、めったに劇場にも来ない「在宅宝塚ファン」が、配信だけを見て、SNSであーだこーだ意見を述べている現状・・・


サッカーでいう


「普段Jリーグも、代表戦も見ていないのに、日本代表が勝ったら大騒ぎして、負けたら監督の采配がどうとか、あの選手が悪いとか、掌返しでにわかに叩く人」


にカチンとくる古参サッカーファン、


みたいな心境になる方もいるのでしょうね・・・


熱心なファンが、日々お金と時間を使って劇場に通うことで、劇団を支えてくださっている。


配信はあくまで副産物で、それだけを見て何がわかる?という意見も正論だと思います。



宝塚は海


にわか側の意見を述べさせていただきますと、宝塚って海のようなものだと思うんですよ。


沖に出て、遠泳するのもよし、深い海に潜ってサザエを採るのも良し、


浅瀬や砂場で、砂をチャラチャラいじったり、サザエを買わせていただいてバーベキューする楽しみだってある。



宝塚だって、過去のデータを元にジェンヌの人事を語るもよし、歌唱力バトル的楽しみもあり。


お芝居をTVドラマ的に気楽に見てもいいし、映画やアニメのオタク的な「考察勢」がいてもよし。



みんながみんな遠泳できなければ、海に来るな!と言わず、いろんな楽しみ方ができるのが、文化の奥深さだと思います。