宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

ブラック・ジャック危険な賭け感想 一番のギモン




あらすじを初演の番組詳細から


英国情報部の依頼で某国女王の命を助けたブラック・ジャック(安寿)は、代金受け取りのためにヒースロー空港に到着する。


そこで発作を起こし倒れた男性に応急処置を施す。その後、情報部を訪れたブラック・ジャックは、昔の恋人恵(森奈)にそっくりなアイリス中尉(森奈・二役)と出会う。


ブラック・ジャックを追って来たアイリス中尉は、元恋人の手術を依頼する。


その恋人ケイン(真矢)は元情報部員だったが、今は国際情勢の分析に優れていると評判のブックメーカー(賭け屋)だった。


彼の頭の中には、アイリスをかばって受けた銃弾の一部が残ったままになってた。


ブラック・ジャックがケインに会いに行くと、空港で応急処置をした男性だった。

ブラック・ジャック先生、命を大事にしない宝塚ワールドの住人を叱る


宝塚ワールドの住人よ、


余命わずかなのに、ヤンキーと不衛生な闇市をうろうろしたり、


自分の眼を針で突いたり、


貴族はすぐ決闘するし、皇族は未成年を巻き添えに心中するし、


絵のモデルを、冷たい水風呂に何時間もつからせて肺炎にさせるし、


あなたたちは、命や健康を粗末にしすぎ!



全員、ブラックジャック先生のお説教を聞きなさい!



佐助とカナは、ブラックジャック先生の治療を受けなさい!




まあ、宝塚ワールドでは、生命保険に加入できそうにないキャラでなければ、主役になりづらいのでしょう。「私が死んだあとは、保険金で・・・」って言ってるキャラを見た記憶が無い。


今回の「ブラック・ジャック危険な賭け」は、


最近も「ブエノスアイレスの風」で、軍事政権だの、反政府活動家崩れのテロリストだの、正塚ワールドあるあるの「命を大事にしないキャラ」の典型みたいな役をやっていた風間さんが、


今回も、「情報部員崩れの賭け屋」のケイン役。


手塚ワールドからやって来た「いのちだいじに」がモットーのブラック・ジャック先生から大いに説教される構成が、自己ツッコミ的で面白かったです。



M16はハッキングされた被害者ではなく、黒幕?


管理人は、今回は自宅で配信でTV視聴しました。


「連続TVドラマ ブラックジャック」のうちの1話と思えば、まあ見られるお話でした。


が、やっぱり事件の展開が、1時間枠で収まるスケールのエピソードを90分に引き延ばした感はありました。


映画の劇場版「ブラック・ジャック」なら、100分枠でTVドラマ3話分くらいのエピソードは入れるでしょう。


全ツで1,000人以上入るホールで、TVで見てもわかる暗い照明、ソファと机があるくらいのシンプルなセットで、登場人物が入れ替わり立ち代わり口喧嘩して去っていく演出(手術室のシーンも無い)で、1時間枠のTVドラマを見て、間が持つのかなあ・・・


これは、配信組にはちょっとわかりません。


「劇場版 ブラック・ジャック」なら、もっと物語の謎に突っ込んでほしいところがあります。



~以下、疑問と裏読み~


・物語冒頭、軍事クーデターで撃たれたのは「某国のビクトリア女王」なのに、なぜ英国情報部が日本のブラック・ジャックに手術を依頼し、謝礼を払うのか?


・元情報部員ケインが、英国情報部の情報をハッキングし、武器商人にパスワードを教えようとするなんて、国家反逆罪レベルのことだと思うのですが、M16の上司は


「ちょうどいい。武器商人に偽パスワードを教えて錯乱してくれ。ハッキングの件は不問にする」


それでいいのか?



・英国情報部(及び英国政府)は、某国に政治介入していて、ビクトリア女王は英国の操り人形なのか?


・ケインは、ケガで英国情報部を辞職せざるを得なくなり、やさぐれてモグリの賭け屋稼業に身を落としたような描写ですが、


英国では、賭け屋はモグリではなく、合法的な商売として成り立っています。





イギリスの大手ブックメーカーWilliam Hillのサイトでは、サッカーの結果予想のみならず、「総選挙でどの政党が勝つか」といった政治ネタまで賭けの対象にしています。


ケインは、退職後も、英国情報部の民間人協力者としての立ち位置にいて、賭け屋稼業で政治ネタを賭けの対象にして、英国情報部から仕入れた情報をもとにオッズを設定して大儲け。


儲けの一部を、英国情報部のウラ活動資金として提供する、Win-Winの関係にいた(でもアイリスはその実態を知らない)?


まとめ:一番危険な賭けをしているのは、MI6?