聖乃 あすかの軍服姿！

この、肩と大胸筋のえがく雄大な稜線と、すっとした腕がおりなす絶妙に優美なライン！

紅子：いかに武家の長男として生まれ、周りの期待を一身に浴びるエリートとはいえ、20代前半の留学生なのに、階級が高そうな軍服をお召しになっている！

背景の布の意匠を見ると、西陣織みたいね。ドイツの写真館にこんな背景布はちょっとなさそうなので、

ドイツへの出立前に日本で撮影した記念写真、という設定なのかしら。

それに、太田豊太郎のモデルとなった森鴎外って、陸軍の軍医だよね？

陸軍の軍服って、黒かカーキ色で、

白い軍服って、海軍のイメージがあるんだけど・・・

2007年、愛音 羽麗さんが太田豊太郎を演じた時のポスターは、

これ、いかにも「海軍」って感じだよね。

管理人：明治６年～明治26年の20年間だけ、陸軍にも白い軍服が採用されたことがあるそうそうです。

森鴎外がドイツに留学したのは、明治17年（1884年）なので、時代的には陸軍に白い軍服が支給されていてもおかしくはない。

にしても、聖乃 あすかさん、皇族が軍籍にいるのか？未来はルドルフやる？くらい華やかな装飾ねえ。

紅子：正直、軍服は、白軍服のほうがカッコよくない？陸軍は、なんであんなダサいカーキ色になったのよ。

管理人：『蒼穹の昴』の日清戦争が始まったのが、陸軍が白軍服を廃止した翌年の明治27年（1894年）。

理由は、「白い服は陸地で目立つので、撃たれやすい」

紅子：ごもっとも。

管理人：海軍は海の上、軍艦の中だけど、陸軍は常に地上で泥とか土埃にまみれているので、真っ白い軍服はきれいな状態をキープしづらいしね。

紅子：ま、宝塚の軍服やドレスに歴史考証をわあわあ言うのは、野暮ってもんね。