宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

雪組大劇場公演チケット販売状況に複雑な思い



雪組 宝塚大劇場公演『Lilac(ライラック)の夢路』『ジュエル・ド・パリ!!』(2023年4月22日~5月28日)の前売券は、3月25日(土)10時より販売を開始しております!


3月25日(土)の夜時点で、平日のA席、B席、立見席にチケット残席がありますので、ちょっと興味のある方はいかがでしょう。



60歳以上の方を対象にA席、B席を一律1,000円引きで販売する「シニア割チケット」もございます!


2023年4月6日(木)10:00より、


宝塚歌劇インフォメーションセンター[宝塚大劇場]
TEL.0570-00-5100(10:00~18:00/水曜定休)※4月22日~月曜定休


にお電話にてお申込みください!





・・・一般販売前に、「シニア割チケット」制度を実施することを発表してくださったのは、定価でA席やB席を買った後に「割引チケットを販売します!」と言われるよりは、良心的ですけれども。


興行の世界では、座席の7割~8割が売れてトントン、グッズやレストランの売り上げで黒字が見込めることが多いので、大劇場の後方席が少し売れ残ったからどうこうでも無いのでしょう。


これまで宝塚に興味があっても、チケットはいつも瞬殺完売御礼で手に入らなかった方が、


「やっと宝塚のチケットを買えた!楽しみ♪」


という体験に繋がるかもしれませんし。



でも、出演するジェンヌさんたちにとってみれば、満員のお客様の前でパフォーマンスしたいのが本音でしょう。




公演製作側は、「雪組の前回作は衣装や装置にたくさん予算を使った超大作だったし、次の『1789 -バスティーユの恋人たち-』は版権料がお高いので、今回は箸休め・・・」


とは思っていないでしょう。



「チケット争奪戦になる、面白い作品を作りたい!」


と思っている、はず。


『Lilac(ライラック)の夢路』については、チケット販売前から公演のプロモーションが迷走していたように思います。


演目発表当時は、ドイツの鉄道事業の創業家の華麗なる一族の確執を描く、


日曜劇場『すみれの夢路~ドイツ版小林家の誇り~』


みたいな話かと思いきや、



先行画像が、昭和の昼下がりに、日本のTV局で放送していたアメリカのソープドラマみたいな雰囲気になる。


キャスト発表になると



[魔女と蔑まれた女]とか夢人[魔女]とか、ディズニー作品の悪役女性(ヴィラン)みたいな役どころが出てくる。


ポスターのタイトルのフォントは、レトロな少女マンガみたいにお花が咲いていて、登場人物の表情から感情がどうにも読みづらい。





『Lilac(ライラック)の夢路』を観劇することで、観客は何を得られそうなのか?


半沢直樹系なのか、昼ドラなのか、ディズニーメルヘンなのか、


チケットを買った客としては、メニューを見てもさっぱり味の予想ができないレストランに入ってしまったような感覚があります。


初日の幕が開いて、「面白い!」という口コミで残席がぱあっと売れていく、という状況になることを切に祈っております。