宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

チケ瞬殺でも音校受験者15.3倍 未来は…




宝塚音楽学校の合格者が発表されました!



コロナ禍や少子化の影響で、今年の受験者は612人。


最高身長が171・8センチ、最低身長が157・4センチ。


今年も海外からの受験者はおらず、692人が受験し、17・3倍と今世紀最少倍率だった昨年をさらに下回った。


107期 2019年3月 受験者数915人 倍率22.9倍


108期 2020年3月 受験者数 852人 倍率 21.3倍


109期 2021年3月 受験者数697人 倍率17.4倍


110期 2022年3月 受験者数692人 倍率17.3倍


111期 2023年3月 受験者数612人 倍率15.3倍



2010年代は、音楽学校の受験者は毎年1,000人を超え、倍率も20倍を超えていたことを思うと、2023年3月試験の受験者数612人は厳しい数値ですね。


ほんの5年ほどで、受験生が4割減。スターのタマゴ400人との出会いが無くなってしまった。


ちょっと前までは、殺到する受験生を、1次面接で受験生を容姿と声を基準にして400人ほどに絞ってから、2次で実技を見ましょう、だったのが、


数年後には、志願者全員の実技をチェックする時代になるでしょう。


それは今のまず容姿で選抜するよりも、実力主義の選抜になり、舞台成果が向上する可能性もありますから、嘆くことではないかもしれません。


さすがに今年の入試は、コロナ禍で受験準備が進まなかったことがメインの理由では無いと思います。


社会的な背景としては、


少子化(宝塚ファンの女性が、結婚して女の子を産み、いっしょに観劇して、娘が宝塚を目指す、というルートが減った)


親御さんの経済力の変化、


裕福な家庭の子女も、大学進学してキャリア形成を目指す方が増えたこと、


いろいろあると思います。



宝塚側の理由として気になるのは、10代への訴求力の弱さです。


そもそも、今の10代前半の女の子は、宝塚を知っているのか?見たことがあるのか?


現役ジェンヌの、FNS歌謡祭など地上波音楽番組のTV露出が無くなりました。


公式Youtube動画も、大劇場の初日映像ばかりで、若者に人気の曲をジェンヌが本気で歌って&踊ってみた動画 なども無い。


見たことも無いものは、目指そうと思いづらい。


2014年以降、特に東京宝塚劇場はチケット瞬殺が続き、既存ファンでもチケットが取れない状況でした。


この10年、既存宝塚ファンでも東京宝塚劇場のチケットが取れないのです。


親、もしくは友達の親が熱心な宝塚ファンでも無い、学校行事で宝塚観劇の機会も無い10代の女の子は、宝塚をどうやって見ればよいのか?どこで知るのか?


シルバー割も良いのですが、もしも劇場を2千人の中高生で埋めることができたら、その中から将来の音楽学校受験生、未来のスターが出る確率は大いにあると思います。


未成年を相手の契約になるので、募集方法や、決済はコンビニ振込できるようにするなど、いろいろ配慮は必要でしょうが、


現状チケットが瞬殺だからと手をこまねいていては、受験生が500人を切る時代は目の前だと思います。


どうか、10代の少年少女に、宝塚との気軽な出会いのチャンスを!