宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

FLYING SAPA(フライングサパ)配役から あらすじ意訳を試みる


※これは、ウエクミ先生のオリジナル新作の内容を予想しようという、3連休に家に籠っていて暇すぎる女の無謀な妄想です。

公式あらすじ

未来のいつか、水星(ポルンカ)。過去を消された男。記憶を探す女。謎に満ちたクレーター“SAPA(サパ)”。到達すれば望みが叶うという“SAPA”の奥地。夢を追い、あるいは罪に追われてクレーターに侵入する巡礼たち。過去を探す男と女もまた、その場所へ…。

追撃者から逃れて、2112時間続く夜を星空の孤児たちは彷徨する。禁じられた地球の歌を歌いながらー

ウエクミ先生ー、客に説明しようという気があるんですかー!

配役一覧

オバク :真風 涼帆 

ミレナ :星風 まどか   

ノア :芹香 斗亜

キュリー夫人 :京 三紗

総統01: 汝鳥 伶

タルコフ :寿 つかさ

スポークスパーソン101 :紫藤 りゅう

タオカ: 留依 蒔世

ペレルマン: 瑠風 輝

ズーピン: 優希 しおん

イエレナ: 夢白 あや

気になる役名

京三紗さんの役名が「キュリー夫人」となっているけれど、19世紀の放射線研究の話でもあるまい。ははーんこの話、ヤング谷先生の「出島小宇宙戦争」系統の、実在の人物の名前と設定を借りたパラレル世界ファンタジーだな。


ざっと調べた結果、上記の赤字の人物の元ネタらしき人物・設定を考えてみた

ミレナ・イェーセンツカー→(チェコの作家フランツ・カフカの恋人)

ノア→(ノアの方舟?)

キュリー夫人→(ポーランド人。放射線の研究でノーベル賞を2度受賞)

総統→(独裁国家の指導者を指すことが多い呼称)

タルコフ→タルコフスキー(ソ連の映画監督)

ペレルマン→(ロシアの数学者。ポアンカレ予想を解決した)

・・・ふむ、ソ連(ロシア)・東欧系統のサイエンス系、フィクション系の名前が多いなあ。


私が気になったのは、組長演ずるタルコフ≒ソ連の映画監督タルコフスキー。


無意識という名の小宇宙

昭和の頃、冷戦時代でもソ連と日本とで学問・芸術分野での交流がありました。ソ連映画といっても、国威啓発の為の「ソ連はすごい♪スターリンはえらい♪」的なものばかりではなく、ロシア文学の香気を感じる文芸的な作品も紹介されておりました。


タルコフスキー監督はSF的作風で世界的に評価された巨匠です。SFと言っても「スターウォーズ」的な宇宙船でワープして、レーザービームを撃ちまくるアレではありません。表面的には宇宙空間を舞台としながらも、本題は


内なる小宇宙=「人間の無意識」という底知れぬ恐怖、知りえぬ謎



自分は本当は何を求めているの?大人になるにつれて、自分で自分にジュモンをかけて見ないふりをしている「何か」について、哲学的対話と、美しい映像美で観客に問いかける作風で知られています。


ね、ウエクミ先生こういうの好きそうじゃありません?


次回(あるのか?)、タルコフスキーの映画とFLYING SAPAのあらすじとの共通点を考察してみます。


水星で人類が生存できるのかの考察はこちら