宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

朝夏まなとも若草物語で吹き替えデビュー「ストーリーオブマイライフ」


朝夏まなとが主人公ジョーの声!(あえてヒロインとは呼ばない)


【吹替予告】本年度アカデミー賞受賞《衣装デザイン賞》 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』9月16日(水)デジタル先行配信 / 10月14日(水)ブルーレイ&DVD発売


ストーリー

しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない作家志望の次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。


女性が表現者として成功することが難しい時代に、作家になる夢を一途に追い続けていたジョーは、性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと想いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進もうとしていたのだが……。


南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語。

https://www.sonypictures.jp/he/1258032


原稿を持ち込んだ編集部にて
編集長「主人公が女の場合、最後は結婚(もしくは悲運の死)」が絶対だ。」
   「で、(作中でヒロインは)誰と結婚するんだ?」
ジョー「はっ?」

映画版「ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語」


結婚直前のエマ・ワトソンに「一緒に逃げよう」…映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』本編映像

キャスト

ジョー :シアーシャ・ローナン(朝夏 まなと)

メグ :エマ・ワトソン(清水 理沙)

エイミー :フローレンス・ピュー(大平 あひる)

ベス :エリザ・スカンレン(田中 有紀)

ローリー :ティモシー・シャラメ(入野 自由)

ママ :ローラ・ダーン(日野 由利加)

マーチ伯母 :メリル・ストリープ(高島 雅羅)

フレデリック :ルイ・ガレル(渡部 俊樹)


カタリジェンヌの配役だと、

長女メグ(実咲凛音):結婚が幸せと信じる

次女ジョー(綺咲愛理):男勝りな主人公。小説家になりたい

三女ベス(伶美うらら):ピアノが得意。自分の身体を顧みず人を助ける

四女エイミー(城妃美伶):画家を夢見る。お金が幸せと信じる。

母(白華れみ): 夫は北軍に従軍し、女だけの一家を守る。

ローリー(壱城あずさ):隣に住む金持ちイケメン


「風と共に去りぬ」のあの時代、北軍に志願した牧師の父の帰還を待つ、女たちの物語。


映画版では、「ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語」というタイトルどおり、原作者オルコットを作中の作家志望の次女ジョーに重ね合わせて


「若草物語」を書くジョーの物語」 


という二重構造の物語になっています。


ジョーはスカーレット・オハラのような自立心に溢れた女の子で、


「なんで女は男と結婚して養ってもらわなければならないの?私は一人で、自由に生きるの!」


とシシィのように宣言しています。


2個めの予告編は、ずっと慕っていた長女ベスがお嫁に行くことになり、ジョーがベスに


「なんで結婚するの?寂しいよう。私を置いていかないでよ!」と、黄金の少女時代の終わりの寂しさを噛み締めているシーン。


全体に「自由と、プライドと、寂しさも抱えて生きてゆく」がテーマです。


で、作家を目指すジョーは、「結婚したら人生終わりよ。」という信念を持っている。


なんでだろう。


結婚すると、「とんがったことを書けなくなるかもしれない」恐怖?

もうこれは、自分の経験からの想像なのですが、


ジョーは作家としてデビューする時に、世間で「売れる小説」であるために、結構エロとかグロテスクな描写もある、


「ちょっと親には、こんなものを書いていると知られたくない」お話を書いていることを匂わせる描写があるのですが、


女性が結婚して子を持ってママさんになると、否応なく脳内が「こんにちは 赤ちゃん♪」な世界の住人になってしまって、


エコとか「子供たちの未来の為に」とか言い出す、キラキラした正義感モードになってしまうのでは?とんがった文章を書けなくなるかも?それって私?


という恐怖があるのではないか?

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」 ボーヴォワール

若草物語の舞台から150年以上たった現代でも、女性、特に母親には、夫や子の為に清く正しく、宝塚の娘役的な存在であることを強いる傾向ってありません?


ジョーは「女になるのだ」という社会の圧力が嫌でしょうがないのかなあ?と思ったりしました。



カタリジェンヌ 第9話「若草物語」元タカラジェンヌによるボイスドラマ 主演 実咲 凜音、綺咲 愛里、伶美 うらら、城妃 美伶|中外製薬