宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

花組「アウグストゥス」まさか理事降臨ではあるまいな


花組次回本公演、古代ローマとな!

公式あらすじ

ドラマ・ヒストリ

『アウグストゥス-尊厳ある者-』

作・演出/田渕 大輔


ローマ史上初の皇帝となり、「尊厳者」を意味する“アウグストゥス”の称号を贈られたオクタヴィアヌス帝。彼はいかにして、志半ばで死したカエサルの後継者となったのか?

カエサルの腹心・アントニウスや、ブルートゥスらとの対立の果てに、「パクス・ロマーナ(ローマの平和)」の境地に至った若き英雄の姿を、フィクションと史実とを織り交ぜて描く。

紀元前46年。政敵ポンペイウスを討ち、ローマに帰還したカエサルの凱旋式当夜。ユリウス家の邸では、カエサルと敵対していた貴族たちとの和解の宴が催される。そこに現れた招かれざる客…それは、今は亡きポンペイウスの娘・ポンペイア。彼女は無謀にもカエサルに斬りかかり、父の仇を討とうとするが、ユリウス家の末裔であるカエサルの大甥・オクタヴィウスがそれを阻止する。オクタヴィウスは、ポンペイアを赦す事こそ真の和解の印だとカエサルに訴え、彼女を助けようとするのだが…


配役は?

オクタヴィアヌスの青年期~壮年期までやるとすると、ライバルとなるアントニウス
(クレオパトラの愛人)役は瀬戸さんかな。クレオパトラは誰だ。カエサルは・・・


そういえば2006年、ちょうどこの時代を背景にした「暁のローマ」というお芝居を月組で上演しておりました。
参考までに配役を

2006年 暁のローマ 配役

主な配役 本公演 (新人公演 )


カエサル 轟 悠 (星条海斗 )

ブルータス 瀬奈じゅん( 龍 真咲) 

ポルキア  彩乃かなみ( 白華れみ )

*~*~*

カシウス 大空祐飛( 白鳥かすが )

アントニウス 霧矢大夢 (明日海りお )

オクタヴィアヌス 北翔海莉 (光月るう )

クレオパトラ 城咲あい (夢咲ねね )


・・・ちょっと待って。カエサル役に理事降臨再びではあるまいな?


注:もちろん主演という意味ではありません。理事も本公演に降臨するなら、そろそろ脇の重鎮、ゴッドファーザー的役回りに移行してくれないかなーという希望的観測です。

あなた、本物? アナスタシア先行ポスター出ましたね


「アナスタシア」先行画像出ましたねー


公式あらすじより

アカデミー賞で歌曲賞、作曲賞にノミネートされた1997年公開のアニメーション映画「アナスタシア」に着想を得て制作されたミュージカル『アナスタシア』。ロシア革命で殺害された皇帝一家の末娘アナスタシアが、密かに難を逃れて生きていたという「アナスタシア伝説」にもとづいたロマンティックな作品は大好評を博し、2017年の初演から2019年3月までブロードウェイでロングラン上演されました。2018年のスペイン、北米ツアー公演を皮切りに世界各国で上演されてきた話題作が、2020年春に上演される日本公演に続いて、ついに宝塚歌劇版として登場致します。詐欺師でありながらも純真な心を持つ青年ディミトリと、アナスタシアによく似た記憶喪失の少女アーニャが繰り広げる愛と冒険の物語に、どうぞご期待ください。

アナスタシア伝説って?

「神々の土地」に出てきたロマノフ皇帝一家は皇太后以外、皇帝夫妻もオリガもアレクセイもアナスタシアも、みんな処刑されていました。が、政府は「皇帝の家族は安全な場所にいる」と偽りの発表をしました。すると世界中に「我こそはアナスタシアなり」という者が出るわ出るわ、一説には20人以上の自称アナスタシアがいたそうです。


しかもみんな記憶喪失

自称アナスタシア達は、ロマノフの遺産相続を主張して裁判を起こしますが


・王宮時代の記憶があやふや→処刑されかけたショックで記憶喪失
・アナスタシアの写真と顔が違う→逃げる際、事故で顔をぶつけた


みんなこんな言い分(笑)


詐欺師と記憶喪失の少女、という設定はここから来ているのだろうな。


原作アニメ公開時はまだ夢があった


結局真実が判明したのは、ソ連が崩壊し、アナスタシアたちの埋葬場所が発見され、DNA鑑定がなされた2000年代のことでした。このミュージカルの元ネタとなったアニメーション映画「アナスタシア」が公開された1997年は、まだギリ、アナスタシアがどこかで生きているかも、と思えた時代だったんですよ。


蛇足 ソ連のおもひで


昭和の頃、共産主義の国というのは、なにしろ情報が無い。幹部の序列もよくわからない。日本のニュースでは、国家行事の際、クレムリン前の大階段での共産党幹部の並び順を見て、誰が路線を外れたの、彼が次期ソ連トップ(書記長)か?などと予測していました。


ヅカファンも似たようなことしてるよね(笑)

エル・ハポン 斬っていいのは斬られる覚悟のある奴だけだ

シンプルな話のはずなのに

昭和のころ、まさにエルハポンみたいな雰囲気のポスターの、チャンバラ時代劇とか、西部劇とか、そういうものがありました。


だいたい見知らぬ土地にやってきた主人公が、そこに在住する女性と知り合い、その街で暗躍する黒幕をやっつけて、クサい別れのセリフを言って、また別の街へと旅立つ、みたいな話だったな。


うん、ポスターに偽りはない(笑)


まず「スペインにハポン性を名乗る人々がいる・・・」のナレーションでオチも見える話ですよね。

話の行方が視界不良

ねえ、大野先生。そのワンパターンにいかに色を付けるか、で和賀家の遺恨話をいれているんでしょうけどね。冒頭いきなり藤九郎が乱入して、治道が斬るの斬れないの言って、2人とも船に乗るシーンね。


見ている私はそんな険悪な二人を同船させるなんて!とびっくりして、行先もよくわからない船に、自分も無理やり乗せられた気分になったぞ。船の中はみんなものすごーく気を遣っただろうな。支倉さん、胃に穴が空いたんじゃあなかろうか・・・


シンプルな話をややこしく語って、余計な混乱を与える作劇は感心しません(怒)


戦争を知らない子どもたち

・怒りに任せて刀を抜いて、どうしていいかわからなくて固まっているカタリナに優しく「力を抜いて、指を放して」
・殺してやる!とイキっている藤九郎に「死んでやるべきかどうか」
・負けを認められないエリアスに「こんなときは、参ったというんだ」


このへんのセリフ、治道さん戦場で死線をくぐって、洗っても消えない血の匂いを知っているんだなあと思う。エリアスや藤九郎は戦場に出てないもんな。


昔ハードボイルドというものがあって

このお話の作劇にはいろいろツッコミどころがありますがね。治道さんの生きざまに


「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」
「タフでなくては生きていけない。やさしくなくては、生きている資格がない」
                      byレイモンド・チャンドラー
的なハードボイルドなサムライ魂を感じたので、もうね、許しちゃう(笑)
甘いなー自分。

愛月さん2番手羽!太陽神と大魔王が並び立つオーラの星組


愛月さん、2番手羽おめでとうございます!


いやー、礼さんと愛月さんが、大羽をしょって並んでいるのを目の当たりにすると、これだけ対照的なトップと2番手も久々かもしれない。


例えると


礼真琴

・わかりやすいイマドキの明るさ

・ミシュラン星レストランの正統的フランス料理

・輝く太陽神

愛月ひかる

・よくわからんが古風な凄み

・好きな人にはたまらない発酵食品

・ダークな大魔王


・・・いやね、羽って漫画の集中線みたいにみえません?オーラがバーッて発散しているみたいに見えません?


そして、愛月さんはここから、さらに先に行けるのか?


あーっ そわそわする(笑)

ピガール狂騒曲 珠城さんは「男役」or「男装」役?

ピガール狂騒曲、チラシ出ましたねー。おお、月組に珍しく、ほんのり背徳のかほりがするー(笑)

「十二夜」ってどんな芝居

原作であるシェイクスピアの「十二夜」、ヒロインはヴァイオラという女の子で、訳あって男装しています。好きな男性(オーシーノ公爵)には好かれず、苦手な女性(オリヴィア)に好かれ、のてんやわんやの祝祭喜歌劇です。


(シェイクスピア時代の上演はストレートプレイではなく、オペラほど歌うでもなく、宝塚式のセリフと歌の混じった芝居でした)


さて、ヴァイオラ(男装少女)設定は誰だろう。美園さんが男装少女・・・うーんワクワクが足りんなー(笑)いっそ珠城さんがヴァイオラ役で、どうよ?


演劇の本質

シェイクスピアの時代は女優は舞台に立てず、少年俳優が女性役を演じていました(男子校のカヅラカタ歌劇団やね)


シェイクスピア時代:普段女性役を演じる男性が「男装した女性」役を演じる。
       宝塚:普段男性役を演じる女性が「男装した女性」役を演じる。


おお、なんとややこしい(笑)シェイクスピア時代と宝塚って、正反対のようで実は本質的に似ているかもしれない。今のブロードウェイに女形も男役もいないから、ある意味原点回帰で上演できるのは、歌舞伎か宝塚しかないんだよなー。


あー遠征したくなってきたなー。楽しみです。